東京都は2026年7月2日、手足口病の患者報告数が2年ぶりに警報基準を超えたと発表しました。都内264の小児科定点医療機関からの報告数は1医療機関あたり6.30人と、警報基準の5.0人を上回り、前週比+75.0%、例年の中央値の約11倍という急上昇を見せています。この記事では、手足口病の症状・潜伏期間・保育園の登園目安、そして見落とされがちな「大人がかかると重症化しやすい」理由を分かりやすく整理します。
結論:手のひら・足の裏・口の中に2〜3mmの水疱が出るのが特徴で、発熱がなく普段通り食事が摂れていれば登園可能です。ただし大人が感染すると子どもより症状が重くなりやすいため、家族内での手洗い・タオル分けが重要です。
東京都で手足口病が2年ぶりに警報レベルに

東京都感染症情報センターの発表によると、2026年第26週(6月22日〜28日)の手足口病患者報告数は、都内264の小児科定点医療機関で1医療機関あたり6.30人となり、警報基準の5.0人を超えました。警報基準を超えるのは2年ぶりで、5週連続の急上昇という点も注目されています。夏場に流行しやすい感染症で、保育園・幼稚園など集団生活の場を中心に急速に広がる傾向があります。
手足口病の症状と潜伏期間

手足口病は、感染してから症状が現れるまでの潜伏期間がおよそ3〜6日(多くは3〜5日)とされています。名前の通り、手のひら・足の裏・口の中の粘膜に2〜3mmほどの水疱(水ぶくれ)ができるのが特徴です。発熱を伴うこともありますが、多くは軽度で、38℃以下の微熱程度にとどまるケースが目立ちます。口の中の水疱が痛むことで、食事や水分を嫌がる子どもも少なくありません。
感染経路は飛沫感染・接触感染・糞口感染の3つで、特に注意したいのはアルコール消毒が効きにくいという点です。流水と石けんによるこまめな手洗いが最も有効な対策になります。
保育園・幼稚園の登園目安はどうなっている?

手足口病は学校保健安全法上、出席停止が義務付けられている感染症には含まれていません。そのため「発疹が消えるまで休む」必要はなく、登園の目安は以下の状態がそろっているかどうかで判断されます。
- 発熱がなく、全身状態が安定している
- 口の中の水疱・潰瘍の影響がなく、普段通り食事や水分が摂れている
- 本人が元気で、普段の活動に支障がない
発疹やかさぶたが残っていても、上記が満たされていれば登園可能というのが一般的な考え方です。ただし施設によって独自のルールを設けている場合もあるため、心配な場合は事前に保育園・幼稚園に確認しておくと安心です。
大人がかかると重症化しやすい理由

手足口病は子どもの病気というイメージが強いですが、大人にも感染します。むしろ注意したいのは、大人がかかった場合は子どもよりも症状が重くなりやすいという点です。具体的には、足の裏の水疱による強い痛みで歩行がつらくなる、発疹の範囲が手足だけでなく広範囲に及ぶ、治った後に爪が剥がれ落ちる「爪甲脱落症」が起こりやすいといった特徴があります。仕事や家事に支障が出るほどつらい症状が出るケースも報告されており、「子どもの看病どころではなくなった」という声も少なくありません。
家庭内での感染を防ぐには、子どもと同じタオルを使わない、おむつ交換後やトイレの後の手洗いを徹底する、といった基本的な対策が効果的です。
よくある質問(Q&A)

Q1. 手足口病はどのくらいの期間でうつりますか?
A. 発疹が出ている間だけでなく、症状が治まった後も便からウイルスが数週間排出され続けることがあります。手洗いは症状が消えた後もしばらく徹底しましょう。
Q2. 何歳くらいがかかりやすいですか?
A. 主に5歳以下の乳幼児に多く見られますが、免疫を持たない年長児や大人も感染します。
Q3. 一度かかったら再感染しませんか?
A. 手足口病は複数の原因ウイルス(コクサッキーウイルスやエンテロウイルスなど)があるため、一度感染しても別の型に再感染することがあります。
Q4. 自宅で気をつけるべきサインはありますか?
A. 高熱が続く、頭痛や嘔吐を伴う、ぐったりして反応が鈍いといった症状が見られる場合は、まれに髄膜炎などの合併症の可能性があるため、速やかに医療機関を受診してください。
Q5. 保育園から登園許可証を求められますか?
A. 手足口病は多くの自治体で登園許可証の提出は不要とされていますが、施設によって対応が異なるため事前確認をおすすめします。
Q6. 食事で気をつけることはありますか?
A. 口内の水疱が痛むため、熱いもの・すっぱいもの・塩辛いものは避け、常温か少し冷たいプリンやゼリー、うどんなどのど越しの良いものがおすすめです。
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まとめ
- 東京都で手足口病が2年ぶりに警報基準を超え、5週連続で急増中
- 登園の目安は「発熱がなく、普段通り食事が摂れているか」
- 大人がかかると子どもより重症化しやすいため、家庭内の手洗い・タオル分けを徹底する
手足口病は特別な治療薬があるわけではなく、体力の回復を待つのが基本です。過度に心配しすぎず、症状のサインを見極めながら、家族みんなで基本的な予防を心がけましょう。
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